造花を初めて仕事にする時、気にかかっていたこと
造花は土に還らないということ
原料はプラスチックやポリエステルの石油系、染料や接着剤も使っている
多くは中国をはじめとするアジア諸国からの輸入
造花を本業にして良いのか、ものすごく悩みました
「造花は好きじゃないな」と言う意見を耳にするたび罪悪感を感じたりすることもありました
生花ならいいのか?というと生花に使われる農薬は農産物の数十倍というデータもあります
言い訳のようですが、納得のできる答えをずっと探していました
考えた結果、
廃棄へのサイクルを長くすることで環境への負荷を最小限にできれば、と
まだまだ模索中ではありますが造花をメインとしたH:DAYFLOWERSをスタートすることにしました
そして現在、考えること
造花は生花の変わりではありません
本物そっくりな造花でも、造花と生花はまったく別物
フラワーデザインの可能性を広げてくれる新しい花
造花は花というよりは花の形をした造形物
品質の良いものはケアをしながら長年循環させていくことができます
以下は、H:DAYFLOWERSの循環型社会を形成していくための取り組み3Rです。
□Reduce(リデュース)
アレンジメント制作の際、通常アレンジフォームという土台に花を差します
生花のアレンジに使用するオアシスには生分解機能を持つ製品もあります
環境に配慮して製造されているようですし、造花の場合は何度か繰り返し使えるのですが、最終的にはやはりゴミになります
原料はポリスチレン
デイフラワーズ では、フォームの使用を最小限にして制作しています
(ワイヤリング技術や麻・木材・松笠などの自然素材を補助的に使用)
短くカットした茎の部分も、別アレンジに利用するため破棄することはほぼありません
パーツなどが取れてしまったり花器が欠けてしまったりした場合にはリペアを承ります
経年劣化の場合、花器とまだ使用できる花材に新しい花を加えて制作し直すことも可能です
□Reuse(リユース)
レンタルで繰り返し使用した花材は、最終的に洗浄とケアをして
(ほつれカット、張りの復活、染織、分解など)外部用装飾やフリーワークショップなどで再活用します
購入後不要になったアレンジメントの引き取りも承ります
数ヶ月後でも数年後でも他社のものでもOK
状態が良好なものに関しては、場合によっては下取りもしくは買取りさせていただきます
□Recycle(リサイクル)
フラワーレンタルに使用する花器は、新品の他、リサイクルアイテムをメンテナンスして使用することもあります
ショップや解体現場や物置で破棄されそうなものの中には、一点ものの思わぬ素敵な花器に出会うこともあります
造花がよりナチュラルに映える花器や味わいのある素材、ひとつしかない希少なアイテムとの出会いも楽しみの一つとなります

□energy
使用する電源は、自国での生産が可能な再生可能エネルギーを中心とする電気を共同購入し、暖房には木質バイオマスエネルギー木質ペレットを使用しています。